
アンケート調査では「非常に満足=5」から「非常に不満=1」といった5段階評価が広く用いられます。
その結果を集計する際、多くの場合「平均値」を算出し、グループ間比較や時系列比較に使います。
しかし、平均値は回答分布の形を反映しないため、誤った解釈や不十分な議論を生むことがあります。
左のサンプルの通り、同じ平均値であっても、データの分布によって実際の解釈や示唆は大きく違います。特に、「対立構造」や「潜在的不満層」を見落とさないことが重要です。
平均値を比較するだけではなく、グラフを併用し、度数分布や中央値、最頻値、分散(標準偏差)などの補助指標も併せて利用することで正確な議論をすることが可能となります。